動画制作エピソード③‐BLUE ORGANIC SPACE news
今日のエピソードは、コラム制作に協力しようと思ったときのこと、
プログラムを作りながら考えていたことをシェアしてみます
コラム制作の協力をしたMICIN少額短期保険会社さんは、以前BOSのセッションを受けに来てくださったことがありました
これは、営業目的ではなくて、「乳がんヨガって何?」という純粋な探求心から
MICINさんのお客様にあたる方々も、がん術後の不調を抱える人たち。保険という分野でサポートをしながらも、悩んでいる人たちへの良い情報はないだろうかと考えていらっしゃるようでした
いらしてから、だいぶ経ち
コラム制作についてのご依頼メールが来たときは驚きました
乳がんヨガに関してだけをとってみても、私以外に沢山の素晴らしいインストラクターがいる中で覚えていてくださったことに、驚きました
ビジネスの関係ではありますが、そのパーソナリティは素晴らしいなと感じたこと
また、がん経験者たちに何ができるか?という軸でお話をできた点が制作協力の決め手でした
(※保険会社さんの売り込みではありません笑)
そして、制作に関する打ち合わせがスタートしていきました
そんな中、プライベートで、撮影予定月に親しい人を癌で亡くす経験をしました
プログラムを上げている最中に容態が変化していき、撮影の直前にその方は亡くなりました
その方からの最期の言葉は、
「高額請求してもいいけど、治せ」
「ありがとう」
でした
最後の1か月ほどは在宅医療を受けながら静かに亡くなったその人の、その言葉が今でも強く響いています
コロナ感染が広がり、私たち医療従事者でさえ病院や介護施設への立ち入りが禁止されました
私たちが締め出されたことよりも、医療機関と外部が分断されてしまった事実が受け入れがたく、患者さんのためとは何だろうと考えさせられた経験でした
この方は、在宅治療ではありましたが外出できる状態ではない
このような、社会と分断されてしまう人たちと繋がる方法として、
インターネット&SNSというツールは唯一とも言える糸口だと考え
私には病気を治すことはできないけれど、
楽に過ごすための知識や情報は伝えられる
困っている人たちが「生きた先」を見つめられるようにしたい
今回の「死」との出会いは、そう強く思わせてくれました
正直なところ、
撮影月に2回も地方に飛び、
撮影日直前に葬儀への参列
これも夕方まで施術予約を終えてから羽田に向かい、翌日の葬儀と翌々日の告別式に参加をしその日に帰宅。その翌朝から出勤という怒涛のスケジュール
考えている時間はなく、悲しみも消化できたのか分からないまま、撮影当日を迎えました
動画で綺麗に見せられるように身体がきちんと動くか、心配でした
よく見ると動画内のポーズはガチガチなことが分かります(笑)
撮影前日そして当日は、
誰のためにやるのか、届けるのか
とにかくやるんだ!
とアドレナリンを出しまくり、順調に撮影が進んでいき一安心でした
入院中の方、家から出られない方、運動は苦手だけど少しはやってみたい方
そんな方に私の発信が届けば幸いです
最後までお読みいただき、ありがとうございました