誰でも実践できるオーガニックライフの3つのキーワード1:プラスティックー見せかけのリサイクル率
誰でも実践できる3つのキーワード
今回は日常で環境に配慮した生活を送るために実践できることをお伝えします
1プラスティック:見せかけのリサイクル率/使い方と捨て方/マイボトル習慣
2パーム油:植物油脂、界面活性剤という表現に注意しよう
3肉食を減らそう:車からの排気より大量の温室効果ガスの排出をする肉食/肉食を減らすことと健康の関係から見たメリット
3つのキーワードを1回に1つずつお伝えする形式にしますので、ぜひ3シリーズお読みくださいね(全部にしたら、1つでもとても長くなってしまい、私自身が長すぎるブログを好まないので3回シリーズにすることにしました(笑)
まず始めに、あなたは忙しい人ですか?
私は29歳、一人暮らし、猫は同居していますがパートナーはいません
すんごく自由気ままな身で、忙しいとは感じていません
週6日は仕事で、大体は世のお店が開く前に出かけて、帰宅する頃には夜遅くまで開いている一般的なスーパーかコンビニなどしか寄れないような生活が多く、休みの日も1日中家にいるわけじゃない。仕事も流動的なので労力も時間も日々刻々と変動したり
オーガニックを取り入れ始めて慣れるまでは、自由な身なりにオーガニックライフを送るのに適した仕事の仕方ではないと疲れることもありました
だって私が生活を送るための活動をできる時間帯に寄れる一般のスーパーでオーガニックでエコな食品・日用品を日本ではほとんど売っていないから
きっと、子育てをしているママや、在宅治療・介護をされている人々、私よりももっと働いている沢山の人たちも同じなのではないか、と思います
仕事、育児、介護など人によって種類は違えど、忙しい人にとって共通することは「時間の制限」があることではないでしょうか?
あれもこれもは疲れる
オーガニックライフは長く続けられものでなくては!
そこで、これだけは気をつけて買い物をしてみよう、生活してみよう、というポイント3つと最後に1つお伝えします
この3つのキーワードが行き着く先の環境問題のメインは地球温暖化
地球は温暖と寒冷を繰り返してこの46億年を過ごしてきましたが、現代の地球温暖化現象はこれまでのリズムの10万年は速いスピードで起きていると言われていて、これはヒトの生活環境が影響していると考えざるを得ません
ぜひ3シリーズすべて最後までお読みくださいね!
では、始めていきます
キーワード1 プラスティック:見せかけのリサイクル率/使い方と捨て方/マイボトル習慣
日本はプラスティックゴミ大国でありリサイクル劣等生
日本のプラゴミのリサイクル率は見せかけであることをご存知でしょうか?
日本のプラゴミ総量は年間約903万トン(2017年)
国内で行われている3つのリサイクル方法別にみると、
マテリアルリサイクル:211万トン
ケミカルリサイクル:40万トン
サーマルリサイクル:524万トン
リサイクル方法について説明します
マテリアルリサイクル:洗浄・粉砕などされて粒上の再生原料となりまた別の製品に生まれ変わるリサイクル方法(ISO規格ではメカニカルリサイクリングといわれる)
ケミカルリサイクル:化学的に分解し、化学処理を行って再び製品可能な再生原料にするリサイクル方法(ISO規格ではフィードストックリサイクリング)
サーマルリサイクル:ゴミを焼却して発電などに有効利用するリサイクル方法(ISO規格ではエネルギーリカバリー)
ISOというのは国際標準化機構の略称で、世界基準でのリサイクリング名として載せました
このISOで定められているリサイクルの定義にサーマルリサイクルは含まれません。なぜなら、せっかく合成して作られたプラスティックを燃やしてしまったら何も残らなく資源の循環がなくなるからです
世界的にはリサイクルとは認められない方法を日本では発電などに利用しているからという理由でリサイクルと位置付けています日本での焼却による発電は主に公共施設にのみ利用でき、大半はただ燃やしてしまいCO2の排出量を増やし、地球温暖化を促進させることになります
一方で、リサイクル率の高いヨーロッパの中でもスウェーデンでは、サーマルリサイクルによる発電は一般家庭の暖房のエネルギーをまかなっていたり、反って有効な資源としてプラゴミを輸入し活用する取り組みもされています
その他にもドイツではペットボトルの回収はデポジット制にしています。ペットボトル飲料には預り金が課金されていて(少し高価になる)、ペットボトル回収箱に入れるなどするとデポジットが返金されるシステムが定着してきているようです。
プラゴミを焼却するときには大量のCO2が排出されます
CO2は温室効果ガスの1つであり、燃やせば燃やすほどCO2が出ます
さらに問題になった、ダイオキシンなどの有害物質はプラスティック単体で起きるものではなく、洗われていない汚れたままのプラ製品を焼却することで付着していた調味料や加工食品と合わさり有害物質を発生するなどの問題が浮き彫りにされてきました
汚れたままのプラ製品は仕分けられて焼却に回されてしまうということもあります
なので、プラゴミを出すときは洗いましょう!
プラリサイクルの見せかけがもう1つ存在します
マテリアルリサイクル:211万トン
このうち約130万トンは海外へ輸出しています
2018年に中国がプラゴミ輸入受け入れ禁止を表明するまでは中国へ主に送られていました。その中国では、綺麗に洗浄されていない不衛生なプラゴミたちを人手で低賃金で仕分けし、結局は仕分けられないような汚れ具合などのものも多く、それらを焼却することなどにより現地の人々と環境へ多大な被害がありました
また、プラスティックが海洋に流れるということも大きな問題です
プラスティックはとても簡単に言うと、石油由来の炭素と水素の結合によりできています。人間も体重の半分は細胞の炭素によりできており、プラスティックも人間も同じ有機化合物なのです。しかし、様々な化学反応工程をすることでプラスティックはより強固で自然界では100年経っても分解されない、腐らないものとなってしまいました
しかもプラスティック自体の有毒性だけでなく、周囲の汚染物質や有毒物質を吸着する性質があり、また脂質に溶けやすい性質があります
それが海に漂っていたら・・・
直接的に海にゴミが出される以外にも、洗濯・化粧品・食器洗い・お風呂などの生活排水から海にプラゴミを流しているということも注視すべき点です
これについてはまた別の回で触れたいと思います
ここまでで、日本は自国でのプラスティック循環がほとんどできていない国だということがお分かりいただけたでしょうか?
プラゴミの問題は個人の取り組みだけでなく企業や政府組織が取り組むことでより大きな解決を生むことになるとされていて、世界中の100の企業や政府組織が取り組めば100万トンのプラゴミが減らせると提言されています(WWF)
そもそも、個人がプラ製品を使う頻度や量を減らす努力も必要ですね
とくにストローって必要でしょうか?無くても飲めますよね!
個人の取り組みとして、私たちにできることをいくつか挙げたいと思います
・マイボトル習慣をもつ(ペットボトルからのプラゴミ減らす)、マイストローを持つ
・お買い物用マイバックを常に持ち歩く、小包装バックもなるべく断る
・プラ容器に入っているテイクアウト食品やパウチ食品を避ける
・量り売りを利用したり、袋や容器を持参する努力をする
・プラ製品は必ず洗って捨てる
・トレイ回収箱などを利用する
私はいつもマイボトルを2本持ち歩き、バッグはいつも買い物袋を入れています
一日家を空ける時間が長いのと、職場にポットなどないため補充ができないので買わなくてもいい量を持参します。涼しい時期は500mlほどのを2本、熱い時期は約500mlと700mlを1本ずつ
重いですし、この量でも1日外出していると不足に感じることは多いです
なので働き方改革も必要だと常々感じています(笑)
また、自宅には取り付けタイプの浄水器があるのでそちらを常飲しています
浄水器の無い方は前日に水をボトルに入れ、1日放置して塩素を抜いてから飲むようにしてくださいね。または竹炭やろ過石を入れるなどしましょう。夏場の熱い時期は腐る可能性もあるので冷蔵庫で1日放置してください
また、石や炭は水にミネラル分を含ませる効果もあるのでオススメです!
世界一キレイと言われる日本の水道水は、胃腸炎になるような菌の検出などに対して非常に厳しい基準がある反面、その消毒のために他国よりも大量の塩素が使われ、また塩素の性質により長時間残留します。またその残留性が高いものというのも日本で使われる理由の1つでもあります
もちろんそれで死に至るような量の混入はされていませんし、健康被害に対して考慮された使用量が定められています。塩素は大量に摂っていいものではありませんが、揮発性があるため1日放置すれば水道水から抜けますのでご安心を
本当のところは浄水やミネラルウォーターをオススメします
かと言って、ペットボトル入りのミネラルウオーターを常用してしまうのもゴミを増やすことになりますのでご注意あれ
ペットボトルは焼却の観点では単一のプラスティック原料であったり汚れていない状態で回収されることも多いことから、食品包装プラ製品よりはマシとされていますが、減らせるものは減らしましょう
しかも、マイボトルにすると超節約になります!水だけでなくコーヒーや紅茶も持参すればさらに節約できますし、コンビニでは買えないオーガニックでフェアトレードのコーヒーを常飲することもできます
便利になりすぎてしまった世の中で面倒に感じることもあるかもしれませんが
何を優先させるのか、それは私次第であり、あなた次第
キーワード2つめのパーム油についてもお楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました