今回は、いよいよオーガニックの真に触れていきます!

前回の長いプロローグを読んでいただいた方は、オーガニックライフは誰のためのものか考えてみていただけたでしょうか?

オーガニックとは、動物と自然つまりは地球上のものすべてに配慮したプロセスのことだと以前ちらっとお話しました

そう、”プロセス”全てがオーガニックであり
オーガニックライフは地球上のすべてのもののためになります

例えば、ある製品が開発され売り出されるとしたら、それに関わる全てのプロセスに関わる人・ヒト以外の動物・自然に配慮されていることが”オーガニックである”ということです

そうしたら、あまりに目に見えないし、基準もバラバラになってしまうのでは?
と思いますよね

現代の”オーガニック”製品・食品といわれるものには認証団体によるそれぞれの基準が設けられていて、それを満たすものは誰が見ても分かりやすいオーガニックのかたちだと言えます


今回はそんなオーガニックの真に触れていきます

1回で全てをお伝えすることは難しいので、今回はコアになる部分をお伝えしていきます

オーガニックライフとは地球上のすべてのもののため

これが私が要約した全てを表す一文です

オーガニックの2つの側面からお話していきます

オーガニックにはパーソナルベネフィット(個人の利益)ソーシャルベネフィット(社会全体の利益)の2つの側面に大きく分けられます

この場合のベネフィットとは、金銭面の利益のみを指すのではなく受け取れる”いいこと”と捉えてください

1つ目のパーソナルベネフィット(個人が受け取れるいいこと)は、健康体でいられることです
健康体は資本であり、健康な身体なくして仕事はできないし育児はできない、ましてや子供を産むことすら難しくなりますね。
健康とは、5体満足である必要はないと思っています。自然に生まれてきた姿で生きられている状態であれば、それは健康であると私は考えています

次のソーシャルベネフィット(社会全体が受け取れるいいこと)がとても大切なのです
-生物多様性
-土壌や水質の汚染低減
-地球温暖化防止への貢献
-貧困撲滅
-フェアトレード などなど

挙げたらキリがないほどなので、さっそく例を挙げていきます

この回まで、食に関しての面を多くお話してきたのでそれに関連して
農薬を例にしていきましょう

農薬とは野菜や果物などの作物を栽培するときに、より手入れが簡単に、より多くの作物を出荷するために使われます
作物など植物は虫や動物が食するもので、だから私たちヒトも食べていますね
しかしヒトの口に入るためには、つまりお店に置けるような作物を育てるためには虫食いがあったり動物にかじられたものを出荷するわけにはいきません

ヒトが食べるために育てた作物に対しては、本来自然にいたはずの虫や動物たちは天敵となるのです
なので、それらを排除・駆除する殺虫剤や誘引剤(香りなどで引きつける薬)などを使ってその天敵を遠ざけます

また、田畑の手入れは土壌も含まれます
雑草が生えていては狙った作物の栄養も吸い取られてしまうので雑草を取り除くために、除草剤が使われたりします
この除草剤も農薬に含まれます
また土壌を栄養するために肥料を混ぜ込むのですが、これにも化学肥料などを使われることがあります

戦前というのは雑草を抜くなどの手間暇は全てヒトの手によって行われていました
それが戦後の食糧供給の増大に伴い、人手だけで自然農法を行うのはあまりに大変で作業・出荷効率が悪くなるので農薬の使用が広まっていったという背景もあります

これは日本に限らず、世界大戦後からこの流れというのは世界中の発展国で広まっていったのです

この農薬、田畑で働く人たちを楽にするためと使われてきました
しかし強い毒性があり、後に大きな健康被害をもたらすことになったのです


農薬の毒性は身体の様々なところに影響をもたらします
発達障害・精神異常・生まれてくる子のIQ低下・生殖器異常(不妊など)・発がん他


農薬の特徴はさらに、
-揮発性(空気に混ざって長距離を移動する)
-蓄積性・難分解性(生物が食べたら体内で蓄積されやすい)
-複合毒性(農薬が複数合わさることで毒性があがる)
などあり、とても恐ろしいものです

もちろん農薬には、人口的なものだけでなく毒性のない重曹や植物由来のものもありますし、農薬の食物への残留基準というのが国で決められています

日本は超ゆるい、と言ってもいいでしょう

まず、日本は面積当たりの農薬使用量世界第3位(WHO,2015)
農薬残留基準は生産者のためにあり、消費者のために定めらたものではないということ

だって農薬は生産効率を上げるためのもの

こんなに増えた人口を支えるための食料供給のために生まれたもの

だけどそれが皮肉なことにそれを口にする消費者よりも身近に浴びているのが、生産者

生産者の健康については、なんと国に守られていないのでしょう

こういったいわゆる化学的な農薬・肥料を使う農法を慣行農法といいます
そして化学的なものを(極力)使わない農法を有機農法・自然農法といいます

この慣行農法をしていけばいくほど、そこから抜けられなくなるのです
殺虫剤により虫たちはいなくなり、除草剤により雑草など草花がなくなります

農薬はヒトに対してだけでなくあらゆる動物に対して毒性があるため、農薬を使用した土壌はあらゆる生物の命が危機的になり、生物多様性は失われていきます
そこにあった多様な生物循環によって保たれていた土壌の質が下がるために化学的な肥料に頼らざるを得なくなる悪循環

そしてこの土壌環境に耐えられる作物を育てていくことになるので、単一的な農作物が増えていき、これも種の多様性を失うことになります

難分解性だから排水として河川や海にも流れ込んでも自然の力では分解しにくく、それにより海洋生物の体内にも蓄積されていくのです

体内に農薬が蓄積されているかもしれない海洋生物を私たちが口にしているかもしれないのです

揮発性により農薬を使用した田畑以外の自然にも影響を及ぼし、木々を枯らすことにもつながり得て、地球温暖化は促進されます

農薬を浴びて健康被害を受ける人が増え、不妊や生まれてくる子たちの健康状態やIQに変化が出たり、奇形児出産が増えてしまったりしたら、、、しかもこれが不自然に増えるとしたら(あくまで自然発生は良く、私は遺伝子に優劣をつけたくはありません)

いかがですか?

負の連鎖しか生まない農薬

農薬1つを取り上げてもこんなにも社会に、地球に影響を与えるのです

ヒトのために広まった農薬によって結局は自分たちの首を絞めることに

これは何かがおかしい・・・

農薬を使うことはある生産者にとっては生きていくために必要、なのかも、しれない

生産者つまり農家さんの中には、その化学的な農薬や肥料の恐ろしさを分かっていて、ヒトのためだけでなく土地のため、生物のためにそれらを使わないような農法をされている方々がいます

私はそういう農家さんたちを応援したいのです

だって私には農業のノウハウはなく、多くの人間に食料供給をする術なんてない

私も農家さんたちによって生かされている1人

だから、私はそうやって慣行農法だって大変なのにそれ以上の手間暇かけて作物を育て、環境を大切にする農家さんを応援するために有機栽培の農作物を購入します

私の購入がその人たちへのエールであり、国に対する消費者の1票

1つ98円の慣行農野菜が、1つ280円支払うことになっても、今の私にとっては高くない

その182円を節約することが私たちの未来を左右することを知ったから

金額のその先にある、私たちがつくりたい未来を考えたらきっと見え方が変わるはず

だ・け・ど

生きていくにはお金も必要なのでその辺もバッチリと伝えていきたいと思います

さぁ、あなたはどんな世界に住みたいですか?

次回はさらにオーガニックの真価についてお話していきますね

最後まで読んでくださり、ありがとうございました🍀