コストの裏側のお話

コストと言っても第2回目のように数字ばかりでは疲れるので(私が笑)

ある”物”の値段の裏側にフォーカスしたいと思います

消費者に見えている”コスト”というのは、主に生活費用に関わる製品などの値段のことを指すと思います

ある製品が作り出されるとき

又はある食材が出荷されるとき

そこにはどれだけのプロセスがあるでしょうか?

供給元・生産(者)・加工(者)・流通(者)・販売(者)・消費(者)

大きく分けてもこれだけの段階をあげられます

コーヒーを例にあげてみます(コーヒーが大好きなので前回に引き続き。笑)

コーヒーの生産国の多くは赤道直下のいわゆる発展途上といわれる国

そこの農園で木になるコーヒーの実を1つずつ採り

天日にさらすために1つ1つ重ならないように広げて干されます

それは全て手作業で行われるのです

手作業、です

 

そこで、コーヒーの実を見たことがあるでしょうか?(見たことがない方はぜひ検索を!)

コーヒー豆を見たことのある人は多いと思います

コーヒーの実にはコーヒー豆が2つ入っています

私が1杯のコーヒーを淹れるとき、コーヒー豆を何粒つかうか数えてみました

92粒

・・・92粒!(改めて数えたらビックリ)

コーヒー豆46個分です

1杯のコーヒーのために46個の実を手作業で1つ1つ木からもぎ取ることを想像すると、生産者には感謝しか出てきません…大切な1杯です

そこで今このブログを読んでくださっているあなたが日常で飲むコーヒーを想像してみてください

もし、1杯100円のコーヒーを飲んでいたとします

その100円の売り上げの分配は最初に出てきた製品の生産プロセスの供給元・生産(者)・加工(者)・流通(者)・販売(者)にそれぞれ割り当てられます

ものすごい単純計算をしてみますが、これをそれぞれに平等に5分割した場合、20円になりますね

ところがこれが平等に分割ということには中々ならない…

ある製品が作り出されるとき、各プロセスで賃金の契約はなされています

けれどそれが等分の賃金かというと、中々そうはならない

コーヒーなど輸入品は輸入先の国との物価の差も生じますから、日本円と全く同じ金額である必要はないということも1つあげられます

もし、その賃金が搾取されているとしたら・・・?

発展途上の国では労働者への賃金が不当に支払われることは多く、

過重労働を強いられる上に収入は少なく、生活困窮に陥る人も少なくありません

とくに女性労働者は性差別も伴い不当な扱いを受けることは日常的であったり

いかがでしょうか?

1杯のコーヒーの背景にはこんなにも奥行きのあるストーリーがあります

私たちが消費した何かによって、誰かの生活や人生を脅かす加担をしているかもしれない

あなたは、私は、どうありたいでしょうか?

誰かの人生を踏み台にしているとしたら、それはとても悲しいことだと私は思います

今日飲んだそのコーヒーにあなたが支払ったお金の行き先を知りたくなりませんか?

コーヒーを飲むならフェアトレードやオーガニックの表記があるものを、ぜひ

または両方の表記があるものは更にハッピー!

フェアトレードとは、言葉の通り公正な(フェア)取り引き(トレード)

金銭のやり取りをフェアに行いましょうという約束です

オーガニックはSDGsの17の項目をすべて網羅し得るといわれており、SDGsの項目中にも「困窮をなくそう」「人や国の不平等をなくそう」といったものがあります

ただしフェアトレードの表記の基準は曖昧なので要注意

無表記のものよりは透明性は高いと思われますが、国際基準と独自基準のものがあり、独自基準ではある企業などが独自に設定したトレード方法になっていますので気になる場合はよく調べてから購入されることをオススメします

オーガニック(有機栽培)については表記に関する基準が定められているので、表記のあるものは信頼できます(ただし認証団体によって基準は異なります)

フェアトレードコーヒー、オーガニックコーヒーは買い求めやすいお店ですとイオングループ、KALDI COFFEE FARMにも売っています

このご時世、店舗に足を運ぶのが難しいことも多いと思いますので、ぜひネット検索してみてくださいね!

いかがでしたでしょうか?今回はトレードに関することにフォーカスしました

オーガニックの製品が値段だけとれば”高い”ように見えることがほんの少し垣間見えていたら嬉しいです

最後まで読んでくださり、ありがとうございました