死生観

死生観とオーガニックは概念的にとても似ています。
一人の人や一つの事を包括的に捉える点がそう感じさせるのでしょう。
これまでに死生観についてを考えてみたことはありますが、今回は重みのあるお言葉をいただいたエピソードについてシェアしてみようと思います。

人生二度目の体験

人生で二度目の、乳がん術後間もない方へのマッサージをすることになりました。
乳がん術後はドレーンを装着しているため、身体はかなり窮屈で動かしづらく、寝姿勢も限定的になるため、身体中が凝り固まります。
そんなとき、身一つあればどこでも施せるのが按摩・マッサージ・指圧のいいところ。
マッサージをしながら、人生の大先輩から、これまでを生き抜いてきたからこその教訓のような有難い言葉をもらいました。
「どうやって死にたいかを考えよ。そうすれば、自ずと今の立ち振る舞いが変わる」
これは、この方のお父様のお言葉だそうです。
この方自身は、手に職がある人と、イチ会社員として技術を売るような職ではない人では、ライフプランが変わるだろうというお考え。
ここに優劣はなく、ただ人生のプランニングがとくに女性において変わるだろうという話に発展しました。
私の話はほとんどしませんでしたが、
「若いうちにやれるだけのことをやった方がいいわよ!」と言われ、
なんだか背中を押されたような気がしました。

あと何年生きるのか

「あと5年も生きられれば、お迎えにきてくれるはずなのよね」
そうおっしゃるこの方も、自身がご病気にかかられたことで残される家族への心配、ウクライナ×ロシアの戦争に何もできないことへの悔しさ、
日本が極東でとても弱い国であり且周囲の国からは領土的な旨味のある国であることへの不安
そのような複雑な感情が入り混じっているようでした。
話は広がりすぎましたが、漠然とそんな話を伺い、未来ある子供たちのためのオーガニックやサーキュラーエコノミーシステムの開発・普及
だけでなく、今までを生きてきたご高齢者へも、私たちがやれることを出来ているだろうか、と考えました
どのライフステージにいる人へも、今その時を生きるためにいるのがセラピスト
少なくとも、この職業は貢献できているかなとも思えたエピソードでした。
さて、今日も頑張ります。