先日、とあるご縁で、ホテルステイをしてきました

滞在したのは、「アンシェントホテル浅間軽井沢」
2021年版トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベストホテル小規模ホテル部門アジア2位・世界9位を受賞したこともあり、お客様満足度の高いことでも有名な4つ星ホテル

全室のデザインが異なり、内装はアンティーク調と和風が融合していて、窓が大きい室内には日の温もりと寒い地域特有の樺の木肌が1つの絵のように見えます。
別荘地で有名な軽井沢。アンシェントホテルは別荘地のさらに奥の山の上の方にあるので、静けさの中に鳥やリスたちの動きが混ざり合い、滞在する私自身もその空気に溶け込んでいくような感覚に自然となります。

お食事は、長野県産の食材をふんだんに使い、シェフが素材の味を引き立たせる料理に美しく仕上げてコース仕立てで提供してくれます。
お料理と合わせた器もどれも素敵で、ペアリングしてくださったドリンクは素晴らしいものばかり。日本産のナチュールワインをここまで堪能したのは初めてで、日本のナチュールワインにハマりそうです。

これまで、日本産のブドウ品種のナチュールワインは、やや味わいが甘く柔らかいものが多い印象で、お食事に合わせていただくのを個人的にはあまり好まなかったのですが、和の食材の素晴らしさを引き立てるのもまた和の酒なのだと、考えが柔軟になりました。

私自身、接客業で目指す佇まいには「ホテルスタッフ」というペルソナがあります。
自然とそこに居て、滞在者のリズムに溶け込みながら、芯をつきながらも柔らかい存在価値を出す。
そのようなカスタマーサービスが私の理想です。
アンシェントホテルのスタッフ様たちへは、帰る時に手を合わせたくなるような素晴らしい接し方をしてくださいました。空間デザインに心を添えるのは、ヒトのぬくもりなのかもしれません。

浴場の風呂釜には「晶石」が使われていて、
浴場のすぐ近くにある瞑想室は壁と床がヒマラヤ岩塩で覆われている空間自体がヒーリングという理想的なお部屋。
私は、毎朝晩とそのお風呂に浸かり、朝は瞑想室でヨガなどのボディワークをして心身の対話を調整する時間を過ごしました。

館内にはライブラリーがあり、本やレコードプレーヤー/レコードの貸し出しがあり、大いに活用
レコードで流行りの曲を聴いたのですが、音色が違うことは当然のように想像していましたが、それ以上に驚いたことが。ツールごとのスペックによるものとは違った意味で響きやすい音が異なるため、耳に届く「音楽」が当初認識していた曲とは異なる印象で耳に馴染むではないですか。この作曲家は、何を想定して、何を理想として、この曲をつくったのかと身体中に音を巡らせた贅沢な体験をしました。
また、これを東京の空気で聞いたら違うのだろうかと、そんなことも考えています。

とある雑誌で、国や地域ごとの酒つまりは「発酵」ができる素材と環境についてを見かけて。
もともと発酵食品や発酵物は好んではいたものの、知見が深まり、もっともっと発酵の世界の奥行を知りたいと感じた滞在でもありました。

五感を研ぎ澄ますとか、周りと溶け込む感覚にいざなう瞑想とか、
そんなようなことはよく耳にするし、知っている情報かもしれませんが
実体があるのかないのかとは関係のないところで、建物、自然、生物、の中に自分というヒトが1つの要素として「在る」という「感覚」。その豊かさに気づかせてくれる、そういった”全体”が混ざり合いながらも個々の時間を過ごす空間をつくる、私が理想とするホテルステイを体験させていただけました。

また行きたいな。
私もこんなホテルをつくりたいなと、夢が膨らむよりも仲間意識が芽生えた素敵な体感値。

最後までお読みいただきありがとうございました