捧げている時間への価値‐私の「働き方」を選んだ4つの理由
BLUE ORGANIC SPACEも3周年を迎えて、箱を構えるようになり
次の段階を考える頃になってきました
というか、常に先を見据えてはいてもお仕事やチャンスは狙った時に狙ったものがくるわけでも、こちらのタイミングが良い時にばかりくるものでもなかったりします
後追いで、「あの時のアレがタイミングだったんだな」は大いにあると思います
しかし経営というのは行き当たりばったりでは立ち行かなくなるので先々の見通しを立てた上で、今この時に起きている事柄をどのように扱うのか、と考えねばなりません
何のこっちゃっという冒頭ですが
今回は「働き方」について、私の考えやこれまでの行動をもとに書きたいと思います
BOSを始めた頃やそのもっと前のこと
私は「社会人」というものになってから1度も正社員雇用をされたことがありません
これは、私が望まなかったからです
雇用形態としてアルバイトは経験がありますし、フリーランスの分かりやすい関係の持ち方として業務委託はもちろん経験をしてきました
しかし、社員というものになったことがないのです
これには理由があります
①毎日、同じ時間/同じ場所に行くことができないから
②意味が見いだせないものや納得できないものに取り組むことがストレスになるから
③いつか開業すると決めていたから
④時間を最大利用するため
理由を詳しくみていきましょう
①と②の根本は似ていて
私は、ルールが先行していて目的や内容に納得できないことに取り組むことがとても苦手な性格です。本当に具合が悪くなってしまうくらいに大の苦手なのです。今現在は自分の箱をもっていたり、それ以前もフリーランスとして活動する中で、結果的に同じ時間に同じ場所にいくことはありました。でもそれは、施術予約の開始時間が同じだから、やるべきことが明確にあってそのための開始時間が同じだから、といった「結果的に」同じ時間での勤務開始になるからできていたことでした
もちろん、アルバイト雇用の場合は就業規則に則ってその時刻に行って帰ることはしますし、そういう意味では「できる」のですが、実は私にとってはとてつもないストレスなのです
世の中の多くの人は、決められていることをそこまで苦に感じないかもしれません。むしろ楽に感じさえするかもしれません。しかし、私は目的意識の明確さや取り組むことが何に繋がるのかが納得できないと本当にやる気が起きず、下手すると興味のないことは聞く気も5%未満の上に本当に覚えていません(仕事で覚えねばならないことは覚えますよ)。また、ヒトが決めたことは理由があるから勝手に変えてはいけないだろうという考えも強いため「うまくやる」ということができないこともストレスになる理由です
この文面だけ見ると、社会不適合者だなと自分でも感じます
これでも治療院経営ってできるんだ、開業ってできるんだ、フリーランスって楽そうだなって思われるかもしれません
ただ、これだけは言っておきます
この働き方は、「全ての責任は自分にある」と思える人しか向いていません
というか、このような性格だから今の働き方や活動しかできないし、むしろこれが向いているのです
私は、他人に決められたことで自分が納得できないことに興味を持てない性格の一方で、その対価として責任を自分で負えるように努力してきました
決められたことを一方的に受け入れるよりも
自分の責任にされる方が100万倍、楽なのです
だって、自分で選んで自分で行動した結果なのだから、納得するしかないじゃないですか
他人と関わることはできるし、チームで動くことも「できる」
それが何かのためになることなのであれば、何でもやりますよ
初めて体験することは、納得するもしないも判断ができないので、とりあえずやってみたいですし色々なことに挑戦したいタイプです
やる前から否定したり非難したりはしません
だってそれを拒否するだけの根拠が自分の中にないからです
(自分の信念にそぐわないものや、ライフスタイルに全く合わないものは論外ですけれど)
私は「働く」ということに発生する「お金」に、「捧げている時間」という価値を落としたくない、みたいな考えを強く持っています
これは強要するわけではないですが、一緒に働く相手にも同じような価値観があってほしいと思うし、私は相手の「時間」を奪うことには大きな罪悪感が生まれます
なので、目的もなく不用意に「時間」を奪われることは最も私にとってストレスになることでもあります
「時間」は何にも代えられない、返ってこないものだからです
この世で1番価値のあるものではないかと私は思います
次の理由、③と④について
③いつか開業すると決めていたから
④時間を最大利用するため
この2つもセットのようなものです
いつか開業するのであれば、そのために他の人の何倍もの速さで学び習得するにはどうしたらいいだろうか?と考えた結果、「掛け持ち」をすることを思いつきました
ヘルスケア業界なのであれば保険施術なのか自費施術なのか、スタッフ何人体制なのか、単価や顧客層と地域性がどのようなものか、それに対して報酬はどれくらいが見込めるのか(サービス形態/顧客層/地域/単価/経営)など、経営に必要な現場経験の量をかせぎたかったのですね
正社員として働いた場合、何年かはその1か所にどっぷりになります。もちろん深く学べることもあるかもしれませんが、開業までに何か所かの経験を積みたいと考えた場合はとてつもない年数が必要になりそうです。また、何か所かで経験を積ませていただく意味としては、開業した先で来られるお客様はどのような人が来るか分からない(経営戦略としてターゲットを絞っていたとしても)ので、色々な引き出しが必要であることと、自分スタイルを固めるためにも様々な「基礎」に触れることが必要だと考えました
本業の鍼灸マッサージからは離れることなく、アルバイトや業務委託としてお金を稼ぎながら実経験を積むことを選んだのです
もちろん臨床経験を積むだけでなく、セミナーや学会など学びの機会にもできる範囲で積極的に参加し、本を読んだり文献を参考にしたりして、誰かの治療院の1スタッフだとしても「私が診ている」という意識が強い生意気な小娘であったと思います(苦笑)
しかしこの働き方は結果的に、理由①とも関連して私にはとても合っていたスタイルなのです
このように働きながらも自分のサービスBOSを始め、少しずつ育ててきました
(なので休みはありませんでした)
そして今現在
経営というのは、やりながら学ぶことであるということをまさに体験していて
安定があるようでないのが経営者
まだまだ学びたいことが沢山あります
経営のことはもちろんですが、臨床に必要な学びももっともっと勉強したいことが増える一方です
やればやるほど、学びたいことが出てくるというのは
その分野や方向性が自分に向いている証拠だと私は思っています
アレもコレも、、、
と積んでしまうメンタルのときもありますが、1歩ずつ進むしかないのでそれを自分のペースであると受け入れることも学びの1つ
働き方が自分に合っているか?
その不満やストレスはどこから生まれているか?
これらは、よく自分に問い、自己分析を重ねる必要があります
フリーランスや開業している人に憧れる人もいるかもしれませんが
雇用されている人がカッコ悪いとか、開業してるからカッコ良いとか、そんな単純な話ではないですし
人にはそれぞれ向き不向きというものがあります
私には、他人に決められたことや時間を守るのを優先しなければいけないことが多大なストレスになる
それだけのことです
もし疑問が生まれる出来事があったら、1度違う道を考えてみたり
実際に経験してみることでみえることもあるので、何事もトライしてみたらいいと思います
「あ、違ったわ」と思ったら軌道修正すればいい
それだけのことです
言い出したから、始めたから、引っ込みがつかなくなるなんて
そんな時間の無駄遣いはありません
人生1度きりです
無駄にする時間はありません
言い換えれば、楽しんだもん勝ちです
最後までお読みいただきありがとうございました