2024年2月9日‐11日に都内で開催されたFemtech Fes!に参加してきました

Femtech(フェムテック)とは?
FemaleとTechnologyをかけ合わせた造語で、女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスなどを指します。ジャンルは、月経や不妊治療、出産、育児、子育て、婦人科系疾患、女性向けフェムケアアイテム、セクシャルウェルネスに関わるものなど多岐に渡ります(Google検索より)

女性の社会進出が促される一方で、男女平等の方法論が現実とはミスマッチな状態が続く現代
少しづつ制度が変わりつつあるようではありますが、まだまだジェンダーギャップがあり、本当の男女平等とは何か?と考える女性は少なくないのではないでしょうか?

私は自認している性別が女性で、働く独身
フェミニストであるとは思っていませんが、社会と女性の関係性については色々と思うことが多くあります

フェムテックは、女性の健康課題を解決していくもの
これが加速していくと、これまで医療機関では数値化できなかったデータなどを蓄積でき、女性の生きやすさや働きやすさの大きな助けとなるだけでなく医療への貢献になる可能性も秘めている分野がフェムテック

私がなぜこの分野に興味をもったかというと
私自身、働きづめの頃は朝8時に出勤して夜11時に退勤、その翌日も終日マッサージ施術をする、という日々をほぼ休みなく何年も続けていました。身体的負担だけでなく、職場での人間関係なども重なり、年齢的なものからくる社会からのあらゆる圧で心理的負担もかなりあったのだと思います
それでも、いつか自分のサロンを持つ、その時に目の前にいる人を笑顔にするんだ、という想いだけで修行の日々を乗り越えていました

そうしたらですね、
いわゆるPMS(月経前症候群)はあまりない私でしたが、排卵日出血、夜中に目覚めるほどの下腹部を突き上げるような痛み、立ち上がれず自然と涙が出てくるくらいの陰部の痛みなどの婦人科系の不調が出てきた時期がありました

これまでの臨床経験上、このような症状があっても病院では異常なしの診断になるだろうと想定しつつも、念のためと病院を何回か受診し検査を受けてみました

やはり、異常なし

そうだよね、という客観的視点と
大きな病気はなくてよかった、という安心が少しと
この辛さはどこに置いていけばいいのか、という頼りどころのない寂しさと疑問

複雑な心境になったのを覚えています
セラピストなので、何をしなければいけないかは一目瞭然なのですが

社会は待ってくれないし
発想の転換をできるほどには成熟していない当時の私は

まずは、手短にできることとして
生理用品の見直しから始めてみたのです
簡単にいうと、女性ウィークをオーガニック布ナプキンで過ごすようになりました

そして、毎月の月経の様子が、前月の過ごし方の成績表だと思って
毎月の月経を楽しみに過ごすようになり
さらに分子栄養学の勉強もかじり始めたのがこの頃

これが私にとってのフェムケア(女性器のケア)の始まりです

そこから、子宮のことや排卵について
女性が働くということについて
書籍やネットから情報を集めるようになりました
友人や知人で話せそうな人とは情報交換をしてみたりもしました

これらの諸症状を改善していくには、身体的ケアだけでは実は不足していて(というか、これだけで解決できることは少ないです)
もしかしたら働き方や人間関係の見直しも必要になってくるかもしれません
ヒトの身体はトータルバランスでできているからです

私は、このような不調が出るようになってから、少しずつでも生活に関わるあらゆることを変えていく努力をしました。しかし、急に変革できることでもないし、突然に改善していくものでもないので、長い年月をかけて、自分の心身に目を向けて愛情を注げるようになったのはここ最近のこと

例えば、最近の私の話で言えば、
朝起きて、ものすごく体調が悪いとき(とある治療を受けたあとで自律神経がとても乱れていた時期でした)、今までの私だったら、私がいなくても回る仕事であっても何も言わずに時間通りに仕事に行っていました。朝起きてパニック状態でもポーカーフェイスで出勤して、人がいないところで呼吸が乱れたり動悸や涙が出てきても、何もない顔に戻して人前に出る努力をしていました

それを、私がいなくても平気な仕事の日には「休む」ということが言えるようになりました
それを、情けないとか悪いこととか思わないように自分を納得させられるようになりました

それだけのことなんです
それだけのことなんだけど、
私たち、それだけのことが言えなくないですか?

努力をする方向を変えよう!という想いを、やっと行動にすることができるようになってきて
以前よりもヘルシーな自分でいられているし、かつての諸症状が出る時は「あら私、頑張りすぎちゃってるなぁ」と焦らずに調整することを学びました

ボディケアとして私が毎日行っているのは、お風呂上りにBOSのオイルマッサージに使用しているものと同じオーガニックマカダミアナッツオイル(未精製)を、全身に!塗っていることです
全身!です
全!身!を保湿と、触れるだけで叶うマッサージでケアしていて、とても良好です♪

全身!ですよ!(しつこい)

BLUE ORGANIC SPACEのお客様のほとんどである、女性がんサバイバーたちも
その多くがバリバリ外で働く女性、または家事を人一倍丁寧にこなす女性たち

みんな、頑張りすぎちゃう真面目な女性たち

がん治療をすると、心身には大きな変化が訪れます
また、エイジングによっての心身の変化も女性には必ずあります

抗がん剤治療や放射線治療のような身体ダメージの大きな治療やホルモン療法による身体システムへの大きな変化をもたらす治療をした女性たちには、それによる心身変化は著しくでてきます
また、リンパ浮腫を抱える女性やホルモン治療中の女性へは陰部の問題も見過ごせません

更年期の女性では、肉付きが変わる、肌や粘膜の潤いがなくなる、気持ちが不安定になるなどの諸症状も見られてきます

フェムケアは、更年期の女性にはとくに推奨することが言われ始めてきた昨今ですが
他人に相談しにくいことでしょう?
ましてや、がんサバイバーの女性たちにフェムケアの重要性を謳ってくれる医療機関はまだまだ少ないのが現状です

SNSやネットを開けば多くのフェムケア情報を検索できますが、まずフェムケアという概念に辿り着けない女性も多くいるのではないか、と思います

BOSの応援したいBOS friendsの女性たちにもフェムケアの大切さを届けていきたい
私自身の経験からも、自分を大切にすることを伝えていきたいと心から思っています

Femtech Fes!では、イベント会場内に参加者たちの生の声をメモに書いて壁に張り出すというワークが行われていました。いくつかテーマは用意されていて、参加した女性たちがそれはそれは多くのメッセージを残していました

私は、その悲痛ともいえる女性たちの心の声が、社会的に弱いものではなくとても強く逞しいものに感じました

そして、こんなにも多くの女性たちが悩みを抱え、社会が変わることを肚の底から望み、それぞれの立場や境遇で頑張っていることに勇気をもらいました

それを見て、
「私は社会が変わるのを待つのではなく、社会を変える側になろう」
そう思ったのです

具体的な取り組みについては、公表できることはまだ何もありません
でもきっと、女性がんサバイバーたちを始めとする多くの頑張る女性に、私が出来ることがあると信じて歩みを続けています

6月に開催される予定のFemtech Japan主催のフェスにも足を運びます
もしご参加される方は会場でご一緒しましょうね

最後までお読みいただきありがとうございました