オーガニックライフと術後リンパ浮腫-5秒を2か月、自分時間-
女性に特有のがんの外科的治療により起こり得る二次的な病態の1つに、術後リンパ浮腫があります
先天的なリンパ管形成不全などにより発症するリンパ浮腫も、症状としては同じです
術後リンパ浮腫の場合には、発症原因が外科的治療によりリンパ節を切除した(リンパ郭清をした)ことにあり、二次的に起こるため続発性リンパ浮腫や術後リンパ浮腫と区別して呼ばれています
BLUE ORGANIC SPACEに来られる女性には、女性に特有のがん治療後にリンパ浮腫を発症されている方が多くいらっしゃいます
乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮頸がん
術後リンパ浮腫になりやすい癌罹患部位には他にもありますが、BOSにいらっしゃる方のほとんどは、これらいわゆる「女性がん」を経験された方々です
今では、乳がんの遺伝子タイプによる発病リスクなどの研究が進み
リスク管理の一つで卵巣を摘出するなどの治療も取り入れられ
解剖学的に女性器と分類される臓器を失くすことは、リンパ浮腫だけでない他の不調も生まれてくるため
女性がん治療後の心身の負担は、とても大きいのです
BLUE ORGANIC SPACEでは、まずご自身の心身の状態に目を向けること
そして改善をすること
さらに、どのように生活していくのかに目を向けられるようになること
これらをサポートすることをケアの基本としています
その中で、施術やカウンセリングでは特別にお話をすることはないのですが
会話の中に自然と織り交ぜている、私自身の根幹にあるセラピストとしてのメッセージをシェアしてみようと思います
オーガニックな生き方の提案
オーガニックライフと聞いて
どんな生活を思い浮かべますか?
オーガニックな食品やコスメなどの製品に囲まれている生活でしょうか?
オーガニックな環境にいる生活でしょうか?
なんだかオシャレで綺麗な雰囲気の生活でしょうか?
私は、どれもがオーガニックな暮らし、オーガニックライフだと感じます
さらに、私がお伝えしていきたいオーガニックライフとは
「自分」を取り巻く様々なものとうまく共存する生き方を探し続けること
共存、って簡単な言葉なのですが
他と共に在るためには、自分自身を知ることから始めてみる必要があります
「わたし」という目を通して世界をみている
そんな当たり前のことが、本当にできているか、一度自問してみてほしいのです
わたしは、何が好き?
わたしは、何が嫌い?
わたしは、どんな時に嬉しい?
わたしは、どんな時に怒る?
わたしは、どんな時に悲しむ?
わたしは、どんな時に笑う?
わたしは、誰といると安心する?
わたしは、誰といると孤独を感じる?
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・
日常の何気ないときに、
ふと外に向いている視線の焦点を自分にあててみてほしいのです
何かうまくいかないとき、落ち込むとき、嬉しいことがあったとき
どんな時も、自分がいまどのような状態にあるのか
内側に目を向け、内側の声を聴き
そして、内なる声を素直に受け止めてみる練習をしてみてください
人は、何か思いもよらない事が起きたり、思い通りの結果が得られなかったとき
その想いのはけ口を外に見つけようとします
でもね、外に吐き出したあと
嫌な気持ちになったこととか
結局すっきりしなかったこととか
ありませんか?
それは、何か不満や不安を感じた自分の声を無視したからなのです
自分の内なる声に正直に生きるのは、簡単なことではありません
社会は「みんな」のためにあるもので
時は止まってくれない
時代は変わり続ける
自分の外側で常に変化するものに、適応し続けるのは生物として当然の反応ですし、だから生き続けていられる
ここで気を付けたいのが
適応する、というのは外から決められた型にハマる努力をするということではない、と私は思います
自分の声を正直に受け入れて、その声を大切にしながら
外側の世界とうまくやっていく方法を見つけるか
それに努力をしたら、もっと楽に生きられるのではないかと思います
それが、私にとってのオーガニックライフです
自分を知ると
世界は明るくて、可能性ばかりが見えるようになります
そうすると、自然とオーガニックなモノやコトが目に入るし
それらの必然性が腑に落ちるのではないかと思います
オーガニックな暮らしの入り口はなんでもよくて
オーガニックなモノに囲まれる生活をしてみることは、一番分かりやすく簡単な方法だと思います
そのような暮らしにシフトしていくと、
おそらく今までの暮らし方、経済状況、人間関係を全くそのままにはいられないと気づく瞬間が出てくるかもしれません
その変化が、自分の正直な内なる声なのならば
止めないでください
決して、耳を遠ざけないでください
自分に正直に生きることは、大変で苦しい瞬間もある
けど、
自分に不誠実に生きることは、何年後・何十年後のアンヘルシーな自分を生むことになります
女性がん経験者たちに
もっと頑張ろう、もっと努力しようと伝えたいのではありません
頑張り方を変えよう!
と伝えたいのです
だって、もう十分に頑張ったじゃない?
社会の型にハマる努力は人並み以上にやった
それができたから、今がある
だから、次のステージが与えられた人たちには
違う頑張り方で
自分らしい生き方を見つけてほしいなと
心から思います
周りの目が気になるかもしれないし
立場や役割があるかもしれないけど
自分の味方は、自分しかいないのです
友達も家族も、他人
他人でない人は、誰?
自分しかいないんです
だから、どんなに辛い時も幸せな時も
自分だけは自分の味方で、自分を愛してあげる親友であってください
5秒を、2ケ月
何か、ゆらぎを感じたときは
5秒でいいから
「今、どんな感じ?」
と自分に問うてみてください
きちんと考えるのは後でもいいから
一度、時を止めて自分時間に戻る時間をつくってみましょう
5秒
これを2ケ月
続けてみてください
人は何か新しいことを始める時には、2か月続けると習慣化しやすいと言われています
5秒を2ケ月
自分時間
これなら続けられそうではないですか?
ぜひ、トライ!
最後までお読みいただきありがとうございました