第7回日本リンパ浮腫治療学会学術総会に参加-BOS news-
2023年9月2日-9月3日に広島で開催された、第7回日本リンパ浮腫治療学会に参加しました!
学会前日のメディ・ジャパン主催プレイベントセミナーから広島入りをして、リンパ浮腫治療にどっぷり浸かった2日間(最終日は都合により参加できず)
「浮腫」という病態には様々な背景や要因があり、鑑別をすることが重要であるという点があるのですが、今回の学会では「リンパ浮腫治療」という視点においても併発した静脈疾患や肥満によるリンパ浮腫など様々な要素を考慮された情報シェアが多くかんじられました
リンパ、をより細かく検査する手法や技術、機器の開発が進んでいる証拠なのだろうという印象も得られますね
リンパ浮腫の治療の基本は、セルフケアと保存療法
これはゆるがない軸であるのには変わらない中で、私が嬉しく感じたのは
「ファシア(筋膜)」
「動作圧(内圧)」
というワードがスタンダードになってきていること
また、静脈圧とリンパ管内圧との圧差はLVAなどの外科的治療においては常に論点となる話題ではありつつも、やはり「運動」という分野が注目される日も遠くないのではないか、という期待も個人的には抱きました
包帯や弾性着衣を使用した圧迫法がファシアの変わりを果たすのならば・・・
やれることは山ほど、富士山ほど、エベレストほどにあるではないでしょうか
また、静脈圧を低下させるために医療機関外でもできることはあり得る中で、
どうやって医療機関との繋がりと信頼関係をつくるか
これは、私たちセラピストの手技だけではない言語化する能力も問われてくるだろうと思います
さて、今回の学会のテーマである「Beyond COVID-19」
まさにこのタイトルの通りにリアルな人との繋がりを感じられた学会でもありました
普段は中々お顔を合わせることはない医師に、初めましての方もお久しぶりの方も
お会いできたことも大きな収穫!
ご挨拶までにと伺ったところ、
「一緒に頑張りましょう!」
と仰った医師の言葉は、脳に焼き付いてます
リンパ浮腫治療は、たしかな技術と知識だけでなく根気が必要な治療の1つです
1人で抱えるべきではありません
中には、がん闘病中の方、ターミナル期の方、がん治療は終えたが再発を悩む方
様々なバックグラウンドがある方の目の前にすら「リンパ浮腫」という現実が突きつけられている
そういった方々と相対する私たちは
底抜けに社会的で明るい、ヒトらしいヒトたちでありたいな、とも思いました
リンパ浮腫治療という分野においては、垣根を越えて
互いのプライドではなく役割を大切に
コミュニケーションを取れたらいいな、と一個人サロン経営をしている者としても考えました
それが、私なりのセラピストとしてのプライドだから
知れば知るほど、疑問が湧いてくる
それはその分野において理解を深めている証拠であり、良い学びが出来ている証拠
今回の学会でも、そのような次なる学びと
やるべきことが再確認できた良い機会となりました
広島という土地は、平和や生死についてを肌で感じさせられます
朝から原爆ドーム~平和記念公園を歩いて会場に向かいながら色々と考えてみたりセルフコンパッションしてみたり
生きるとか死ぬとか、まだまだ30代の私にはとても語ることのできない話ですが
「どう生きるのか」
これを問い、サポートすることくらいはしても罰が当たらないと思います
「高額請求してもいいけど、治せよ」
誰かさんの最期の言葉を思い出し、学会に向かった朝でした
さて、エネルギーにしてまた明日から楽しんでまいります!
最後までお読みいただき、ありがとうございました