春はめぐりが高まる季節。
流れるままに、めぐらせることが春のむくみケアになります。

今回は、そのような”めぐる身体”とはどのようなものか、についてお伝えしていきます。

むくみが流れていくためには、むくみを構成する水とリンパを流すことをすれば良いのですが、まずは行き先の整理をしていきましょう。水は静脈へ、リンパはリンパ管へと流れていきます。そして一般的なむくみの多くは水によるものであり、リンパ浮腫においてもむくみケアの土台つくりとして静脈の流れを整えることは大切であるため、静脈の流れについて話すことからスタートしましょう。

静脈の流れが促進されるためには、動脈の流れが活発になる必要があります。
例えば運動などをして、全身の血流が上がる状態になると、増加した血流に押し出されるようにして静脈の流れが促進されます。このように、静脈はとても「受け身」な器官であるため、血流を促進していくことが水むくみを回収する静脈の流れを整える方法になります。

また、動脈の流れが増加してから20分経過すると静脈の流れが促進されるという特性があるため、最短でも20分以上の運動が必要になってきます。

20分以上の運動ということを考えると、自然と有酸素運動のような軽運動になってくると思います。もちろん運動レベルの高い人は、強度の高いHIITやランニングなどを20分以上行うこともいいと思います。

加えて考えていきたいのが、効率的にめぐる身体つくりという点です。
とくに術後リンパ浮腫がある又はリスクがある場合には、この点が重要となってきます。
めぐる身体つくりに重要なポイントは、「関節のハマり」。

動くときにあらゆる関節がゼロポジションと言われる、各関節にとって一番無理なく動ける位置にあることが「関節がハマっている」ということになります。

これは、マッサージや整体などで整えていくこともいいですし、ヨガなど身体を内観するようなボディワークでもその感覚を養うことができます。
また、関節が楽な位置にある感覚が育まれると、どのような動きをしているときにも関節や身体の動きに意識を向けることができるようになり、あらゆる運動へ応用していけるようになります。

さて、なぜ関節のハマりがむくみケアと関係するのか?という疑問が生まれるのではないでしょうか。
それについてお話していきますね。

関節のハマり方が良い状態で動いていると、筋肉にとっても無理なく収縮と伸長をできる状態となります。筋肉がはたらきやすい環境を整えることになるのです。
ここでリンパが流れるときの仕組みを簡単にだけお伝えすると、リンパの流れは筋肉の動きと共に促進をされます。筋肉が働くときには必ずリンパ管の動きが促進されるとも言えます。
むくみが流れていくとき、このような筋肉の働き≒筋ポンプ作用が関与するのですが、筋ポンプがより効率的に発揮される環境にすることで、その作用を最大限に活用できると捉えていただけるといいと思います。

もし、関節のハマり方が悪い状態で動くと、筋肉は無理をして動かなければいけなくなります。無理した状態とは、圧力がかかる部位のばらつきがでやすかったり、本来長さを保たれているポジションのはずが伸ばされてしまっていたり、その逆が起きていたりすることを指します。そもそも筋力を発揮している時には、モノを持ちあげたり身体から遠ざけるように扱ったりすることで、筋肉の付着部(は基本的に2つあり、専門的には起始・停止と呼びます)のどちらに負担が多くかかりやすいかが変わるとういことが常に起きています。そこに、関節のポジション不良が加わると、必要以上の負荷が筋肉にかかる可能性ができてしまい、効率的な筋ポンプ作用を得られなくなることもあります。

少し難しい話になってしまったかもしれないのですが、いい姿勢は無駄な動きが減り、つまりは無駄な筋力を使わなくてよくなるのでゴリゴリマッチョな筋肉が付きにくくなる、とイメージしていただくと易しくなるかもしれません。

パンプアップと言われる筋肉増量をさせていきたい場合には、そのようないい姿勢(関節のハマり方がいい状態で動ける身体)にウエイトをかけていくことで、より効率的に、安全に、進めていくことができます。
もしいいポジションをつくれない身体でウエイトトレーニングを重ねると、必ずどこかを怪我します。または痛みをつくることになります。

むくみケアをするときには、静脈の流れと筋ポンプ作用を利用すること。
そのためには筋肉が効率的に働ける環境を整えることが大切であり、関節ポジションをいい状態にする(ハマりがいい)とその効果が発揮されやすいということを今回はお伝えしました。

最後までお読みいただきありがとうございました。