生き方は自由!だけど知ってて損はない水田で使われた農薬が河川や環境に与える影響

今回は、水田で農薬が使われると河川の水や環境にどのような影響が出るのか?ということを研究報告を基にお伝えします

オーガニックライフをするヒトを増やすこと

これは誰もがオーガニックライフを過ごしやすい生活環境にしていくのに必要なことでもあり

出来るだけ多くの数の人がオーガニックライフを取り入れる必要があるという情報をこちらでお伝えできればと思います

今回お伝えする内容は主にメタ分析といわれる分類の研究からチョイスしていますので、より広い地域で言えることであり、多くの要素はすでに大きな研究がなされているものを基に構成されているので、より信頼性の高いものとなります

ちなみに以前お話した私の食費は、あそこにリストアップした内の生鮮食品類を食べきるのに2週間近くかかったので、実質の1日あたりの食材費は記載したものより低いことが分かりました

生活しながら更新していますので、ご容赦!

本題です

水田で使われる除草剤(農薬)が河川にどれほど流出するのか

そして河川に流れた農薬はどうなっていくのか

それらについての研究報告はいくつもあります

日本では米農業が盛んなので、水田と水田以外の環境の関係性は大きく

また水田は水を常に引き、河川に流すということを行う農業なので、その他の土壌で栽培する作物に比べて水田で使用した農薬などは他の環境に影響を与えやすいと考えられます

水田の水を河川に流すとき、その水田で除草剤が使われていればそれは水と一緒に河川に流れていきます
除草剤が河川に流れていき、その河川の流量(水の多さ:大きい川なら流量は多く、小さい川なら流量は小さい)により薄まり度合が変わります
その薄まり度合を一緒にするために、川の流量と使用された除草剤の量をなるべく精密に調査した上での研究報告によると、

まず除草剤が水中で消失する原因は3つ
分解
揮発
土壌への吸着

そして、水が滞留する時間が長いほど農薬は消失し易い

これが何を意味するかというと、流れが遅い川ほど農薬は消失しやすいということで
水中で成分分解されているか
空気に溶け込んでしまったか
水底の土壌に吸着されたか
の3つが挙げられます

分解に関しては、水中生物の体内農薬濃度を調べた研究もありますが今回はそれ以外の環境部分にフォーカスします

水田で使われた除草剤の河川への流出率は成分の物理化学性を反映します(*)

つまり、
除草剤に含まれる成分が水に溶けやすいものが多いのか
土に吸着されるものが多いのか
空気に溶け込むものが多いのか
によって河川で採取された水中の農薬濃度は変化するということです

例えば水に溶けやすい成分の多い除草剤が使われる水田から除草剤を含んだ水が河川に流されたら、
採取した水から検出される除草剤濃度は高くなりやすく

水に溶けにくく、土に吸着しやすい成分が多い除草剤の使われる田から除草剤を含んだ水が河川に流されたら、
採取した水から検出される除草剤濃度は低くなりやすい

ということです

研究をいくつか紹介します

除草剤濃度は、除草剤の使用実態を非常によく反映して変動していた
川上の水田から排出された農業用水はすでに除草剤を含んでおりその水が川下の水田で繰り返し利用される
水を反復利用することによって下流での除草剤濃度が高まっていく
(*)

河川水中から検出された農薬は使用時期を過ぎると速やかに検出されなくなる
また、魚類から検出された農薬も河川水の濃度低下に伴い急速に減少する
(宮崎ら, 千曲川支流における農薬の経年変化と生物蓄積,日本陸水学会講演要旨集 1C13)

瀬戸内海では74%以上の農薬が海底への堆積により海水から除去され、数%は外洋への流出拡散および光分解により除去されると推定
(Chikumbusko Chiziwa Kaongaら, 2015, 瀬戸内海における農薬の光分解と生分解過程および動態解析, 日本地球化学会第62回年会公園要旨集, 3B09)

水底の堆積物から水へのPOPsの回帰が示唆
(B. M. Miskimmin, D.C. G. Muir, D. W. Schindler,
G. A. Stern, N. P. Grift: Chlorobornanes in Sediments and Fish 30 Years after Toxaphene Treatment of Lakes, Environ. Sci. Technol., Vol. 29,
No.10, pp. 2490-2495 (1995))

POPsというのは、残留性有機汚染物質のことでPOPsの6割以上は農薬として使用されるものです
この研究ではさらに、水中の表層と深層でPOPs濃度が違うことを述べていて、表層では揮発するので濃度は低く、深層では滞留していることや表層での揮発により水中濃度が下がった分堆積物から水に溶けだしていることも書かれています

この4つの研究が教えてくれることは、
同じ地点の河川中の農薬濃度は、水が流れていってしまえば、除草剤を使用していない期間は下がる
つまり、除草剤を使えば使っただけ、使ったときに河川の農薬濃度が高くなるということ
そして河川の農薬濃度が低くなったからOKということではなく、水底の土壌・堆積物に吸着されていること
されにその吸着された農薬(を含むPOPs)はまた水に溶けだすということ

これらの研究を行っていくことで、どれだけ河川に除草剤(農薬)が流れているのかを知るだけでなく、農薬が環境でどう存在するかの特性がわかります

ただ、農薬を含む有害化学物質というのはものすごい種類がありまして
なんと約1500種

これら全ての細かい特性を知る必要はないと思うので割愛です

私たちは広い意味での”農薬”と捉えて、これらの研究を踏まえてさらに想像することができます


農薬の使用量と使用頻度が高くなれば河川濃度は常に高くなり得るということ


一度環境にでた農薬はゼロになることはなく蓄積されているということ


そして目に見えない土・空気・水への農薬汚染があるということ

これってナチュラルだろうか?

人間が始めたことなのだから、人間がどうにか方法を考えなくてはいけないのではないだろうか?

1つの河川に対して流れてくる元の水田は1つではありません

だから数か所の農家さんが頑張っても、それよりも多くの水田で農薬が沢山使われていれば河川の環境破壊は進む一方

だから、オーガニックがスタンダードとなる必要がある

そのために私たちができることは、そうやって頑張る農家さんを応援すること

商品を購入し、需要を高めること

消費者があげられる声の大きな1つは消費するものを選ぶこと

これを購入するということが何を意味するのか

一度手に取って、一呼吸おいて、その商品の奥にあるストーリーを想像してみると購入の仕方が変わるはず

どうやって生きるかは自由!

一度きりの人生、自分の満足のいくように自由に生きたらいい!

でも、ストーリーを想像するのはけっこう楽しいですよ

いかがでしたでしょうか?

毎日更新を目標としていましたが、施術との兼ね合いで難しいことが分かったので(汗)

週1回は更新していきたいと考えていますので、ぜひ覗いてみていただけたら嬉しいです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました🍀

*飯塚宏栄, 1989, 水田除草剤の水系における動態, 農業環境技術研究所, 6, p.1-18(1989-03)

こちらで引用されている文献名は省略しています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です